レジャーお店・企業八王子市

メダカの新しい楽しみ方『めだか盆栽』

観賞魚として人気のメダカ。品種改良されたメダカの中には、一匹数万円になる高級なものも。そんなメダカをおしゃれでカッコよく楽しめると話題なのが『めだか盆栽』です。八王子市を中心に就労継続支援事業を展開する「あやめ会」が企画開発。制作から販売までを手掛けています。

メダカ×福祉カフェやミュージアムも

就労継続支援事業とは、障がい者自立支援法に基づく事業のこと。精神や知的、身体などの障がいを理由に一般企業への就職が困難な人に就労の機会を提供。生産活動を通じて能力向上に必要な訓練などを行っています。あやめ会は、メダカの飼育や販売、繁殖やバクテリア培養などを通じ、幅広い知識・技術と経済活動を学ぶことができる人気の事業所です。

代表である青木崇浩さんは、改良メダカブームの火付け役となったインターネットサイト「めだかやドットコム」を立ち上げたメダカ界の第一人者。自身が難病との闘病中に鬱(うつ)を患った経験から、「精神的な悩みを抱える若者を社会につなぎたい」と2016年に同会を設立しました。メダカと福祉をつなげ、「楽しく、カッコよく働く」ことにチャレンジする機会を提供。現在、『めだか販売店』(八王子市子安町)、メダカを眺めながら本格的なコーヒーが楽しめる『メダカフェ侘寂』(日野市豊田)の他、この12月に開設した『めだかやドットコムミュージアム』を運営しています。

特許技術で水替え、エアレーション不要

そんなあやめ会が独自に開発し、制作から販売まで手掛けているのが『めだか盆栽』。ガラス水槽内で作る水草盆栽のことで、同会が商標を登録しています。美しい水草や流木、石などが配置された趣ある「仕立て」は、まさに日本庭園を抜き取ったよう。就労支援事業の一つである盆栽の仕立ては、水草がしっかりと根が張るまで養生。一つ一つ手作業で丁寧に育てられた“一点モノ”です。水を張りメダカを飼育する際は、特許技術を用いた専用のバクテリア液を使用するのがお勧め。「バクテリアの力で水槽内に自然環境を作り上げることが可能になります。水草が光合成できるようLEDライトなどを用いれば、水替えやエアレーションは不要。水槽から独特な魚臭さもしません。室内を適度な湿度が保ちますし、メダカと盆栽によるセラピー効果や情緒安定、情操教育にもなりますよ」と青木さん。

販売は6月にオープンした『めだかやドットコム本店』(八王子オーパ5階)などあやめ会の各拠点で。専門知識と技術を学んだスタッフの丁寧なアドバイスも好評です。

ショッパー 八王子周辺版 12月17日号掲載
トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました
sub1
sub1
previous arrow
next arrow