近年問題視される環境問題の一つ「ごみ問題」。空き缶やペットボトル、レジ袋、たばこの吸い殻等のポイ捨ては、街の美観を損ねるだけでなく、海洋汚染などにもつながり、多くの課題を抱えています。2017年から継続したごみ拾い活動を行っているボランティア団体「ヘブボラ八王子」を紹介します。

「ヘブボラ八王子」は、八王子市北野町にあるヘブンズ・フォーチュン・チャーチ(天運教会)のボランティアの略。同教会を構えた2017年から、〝自分たちの暮らす町をきれいにしよう〞と、周辺のごみ拾いをしたのが始まりです。当初は、仲間内など数人で始めたごみ拾いの輪が次第に広がり、今では八王子駅や北野駅周辺を中心に月1回のペースで、毎回30人~50人ほどがごみ拾い活動に参加しています。
Zoomを使ったオンラインごみ拾いとは⁉
コロナ禍により大勢で集まっての活動が難しくなる中で、2020年の秋ごろからはZoomを使った「オンラインごみ拾い」を開催。どのように行うのか尋ねたところ、「Zoomのブレイクアウトルーム機能を使って自己紹介がてらチーム分けをし、環境講座を受けた後、各自がいる場所でごみ拾いをしてもらい報告しあいます。オンラインならば全国各地から参加が可能で、沖縄からの参加者には驚きました」とヘブボラ八王子代表の大澤真由美さん。参加者は100人近くになることもあると言います。

コロナ禍で参加者やごみの種類にも変化が…
コロナ禍前は、ボランティア活動の一環として中高生の参加者が大半を占めていましたが、ここ半年間で大学生や社会人、家族で参加する人が増えたと言います。「大学のリモート授業やテレワーク等で人との交流が減ったことも影響しているのではないでしょうか。ごみ拾いという同じ目的で集まるので初対面でもすぐに打ち解け、参加者同士の交流の場にもなっているようです」。また、ごみの種類にも変化があったそうで「不織布マスクや、お惣菜のパック、持ち帰り用の容器など飲食のごみが増えた印象です」と大澤さん。
街でポイ捨てされたごみは、雨が降って川や排水溝に流れ、やがて海へとたどり着きます。「自分の住んでいる地域のごみを一つ拾うだけでも、皆で力を合わせれば大きな力となります。一度ごみ拾いに参加すると拾う側の気持ちがわかり、ポイ捨てをしなくなるんです」と話す大澤さんの言葉が印象的でした😀
次回のごみ拾い活動は
2月12日 午前9時~10時45分
オンライン開催です🖥
参加希望の方は、2月5日までにヘブボラ八王子HPからエントリーしてください。
https://hvol-hachioji.tokyo/
ショッパー 八王子周辺版 2022年1月28日号掲載