レジャー生活相模原市

コロナ禍では、家で楽しむ工夫も必要!大人向けパズルで高齢者を笑顔に

遠出やグループでの集いがためらわれるコロナ禍では、家で楽しむ工夫も必要です。高齢者を個別訪問し、パズルやゲームといったレクリエーションを提供する会社「HAPPY カイゴ」が相模原市にあります。起業のきっかけは父親の介護でした。(写真は、計算式やクイズが隠れたパズルを持つ関さん(左)と川口さん)

オリジナルジグソーパズル開発

「父を笑顔にしたいという思いがスタートでした」と、相模原市若松、HAPPY カイゴ代表の関仁巳さん。以前、医療関係の仕事をしながら父親を在宅介護した経験があります。認知症が進行する中「ゲームをしているときだけはしっかりして、楽しそうでした」と振り返ります。一方、パズルやカードを使って一緒に遊ぶ中で、手の力が弱くなった高齢者が扱いにくかったり、大人向けの絵柄が少なかったりという点が気になりました。そこで「もっと大人が楽しめる物を作りたい」と決意。同じく介護経験があり、看護師をしていた友人の川口澄江さんとおととし起業。2人ともレクリエーション介護士2級の資格を持っています。

実際に父親に使ってもらい試作を重ね、商品化したオリジナルのジグソーパズル「懐トレ・メモリーズ」は、昭和レトロな四季の風景や相撲、江ノ電等の絵柄。ピースを外すと台紙に計算式が書いてあり、頭と指先を使いながら完成させます。

昨年は、同市消防局とコラボレーションした「消防署クイズつきジグソーパズル」1500円が登場。他に、軽くて厚みがあり、持ちやすいハニカムボード素材のパズルやカルタも開発、要望に合わせて受注生産しています。

楽しみながら頭と手先の活性化

訪問して一緒に楽しむ

商品開発だけでなく、訪問して一緒にパズルやゲームを楽しむというスタイルが基本です。最初に面談し、その人に合ったレクリエーションを提案。自分から人の輪に入りにくい、外出する機会が少ないと感じる高齢者にこそ利用してほしいと考えています。離れて暮らす家族からの依頼も多いそう。「懐かしいパズルの絵柄を見て思い出を語ってくれることもあります」と2人。いずれ認知症予防教室も開きたいと、構想が広がっています。

握力が弱くても持ちやすいパズルも受注生産。写真は見本品

訪問レクリエーションは介護保険外サービスで、介護認定を受けていない人も利用可。エリアや料金は同社☎070-8435-9470=午前10時〜午後5時)まで、問い合わせかHPを参照。

ショッパー 町田・相模原周辺版 2022年2月25日号掲載

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