スミレの種類が多い高尾山の春はあちこちでいろいろなスミレが咲き誇る。その中でもひときわ目立つのが色鮮やかな紫で花の中心部が白いニオイタチツボスミレ。名前のごとくかすかな香りがする。
ツクバネウツギは花の下の5枚のがく片が羽根突きの羽に似ているのでこの名が付いた。
ハルジオンはあちこちにいっぱい咲くので、写真を撮る人もいないが、私はこの花を真上から写した写真が好きである。
どこにもある植物をよく雑草というが、昭和天皇は雑草という植物はないと言ったとか。植物には全て名が付いている。ミツバツツジは花が咲き後から3枚の葉が出るのでこの名が。
文・写真 遠藤進 都丸次郎
高尾山花だより番外編が小冊子に
本紙で2021年7月〜2022年2月に掲載した遠藤進さんのコラム「高尾山花だより」の番外編〝花の写真の写し方のコツ〞と、高尾山の四季の花写真をコンパクトにまとめた小冊子。スマートフォンやコンパクトデジタルカメラでも、ちょっとしたコツで高級一眼レフと遜色ない印象的な写真を撮る参考になる1冊です。
・揺籃社発行(40ペ-ジ B6判)定価660円
八王子市内の書店とアマゾンで販売。また、著者の遠藤さんは山岳雑誌「岳人」2022年4月号(3月15日発売)で、6ペ-ジにわたり高尾山の花の紹介をしています。

高尾山こぼれ話
1号路の浄心門の少し先に左右に道が分かれるところがある。
左は男坂で108段の石段である。
右は女坂で楽な道である。
左の男坂を登ると生きていくうえでの108の煩悩がなくなるとか。
子供たちが1段ずつかぞえながら登っているのをみかける。
右は女坂でなだらかな登りで疲れることもなく登れる。
さきの方で合流する。
揺籃社発 行「高尾山おもしろ百科」より
ショッパー 八王子周辺版 4月1日号掲載