連珠(れんじゅ)というゲームをご存じでしょうか? 将棋や囲碁のように『盤』と『駒や石』を使うボードゲームの一つ。子どもも大人も幅広く楽しむことができますが、実は世界共通ルールのもと競技化されている頭脳スポーツでもあります。世界30か国以上で親しまれている連珠の魅力について、多摩連珠会会長の千木良誠さんに話を伺いました。
「連珠」とは、どんなゲームですか?
黒白の石を交互に打ち、先にタテ・ヨコ・ナナメに5つ連続で並べた方が勝ちという『五目並べ』がベースになったゲームです。五目並べは、先手が圧倒的に有利ですので、先手側に「禁手(打ってはいけない手)」を定め、先手と後手が互角に戦えるようにしたのが連珠です。歴史は古く、1700年代中頃(江戸時代)にはすでに楽しまれていた記録が残っています。現在は、連珠国際連盟を結成し世界共通ルールのもと、世界選手権や国内公式戦(『名人戦』や『珠王戦』など)を実施しています。
◇連珠(れんじゅ)のルール
①ゲームは15×15 の線が引いてある連珠盤を使用
②先手は黒石、後手は白石
③黒は盤の中央から打ち出し、交互に打ち進める
④早くタテ・ヨコ・ナナメに「5連」ができた方が勝ち
⑤盤いっぱいに打っても勝負が決まらない時は引き分け
⑥黒は5連のできる前の三々、四々、長連を禁止
⑦⑥のルールを破ったら負け
⑧白には禁手なし
魅力はどんなところですか?
老若男女問わず誰にでも簡単に始められ、趣味として楽しむことも、競技として世界と戦うこともできるところが魅力です。対局では、一発逆転のスリルを味わえ、奥が深いです。楽しみながら考える力がつくだけでなく、特にプログラミングに使うような論理的な思考が鍛えられます。集中力もつきますので小学生のお子さんにお勧めです。頭の体操にもなると、シニアの方にも人気がありますよ。
初心者でも難しくはないですか?
多摩連珠会では、月に一度、八王子エリアで体験会を開催しています。体験会には、公認指導員がつきますので、ルールを全く知らなくてもしっかりサポートします。まずは打つ楽しみを体験していただき、対局ができるようになれば級認定もその場でしています。
コロナ禍では、オンラインで対局できる「五目クエスト」も人気になりました。コンピューターとの対局だけでなく、世界中のプレーヤーとオンライン対局ができ、現在、約9000人が利用しています。
「多摩連珠会」今後の目標は?
多摩連珠会では、お子さんからシニアまで世代を超えて楽しめるコミュニティー作りを目指しています。月1回の体験会だけではなく、学校の放課後教室や地域活動などで道具の貸し出しや出張体験会もできるだけ対応していきたいと思っていますので問い合わせください。多摩連珠会から全国レベルのタイトル戦(名人戦、珠王戦)や世界選手権に出場するような選手を輩出したいです。
◇日時
6月18日(土)
午後1時15分〜4時45分(最終受付午後4時15分)
◇場所
八王子市生涯学習センター(クリエイトホール)第5学習室
◇参加費
無料
※出入り自由、申し込み不要
※年齢不問、初心者歓迎
問い合わせ:多摩連珠会
☎050・3740・7196(千木良)