人物八王子市

ミニチュアドールハウスで『思い出』の新しい残し方を提案!高尾に常設ギャラリーがオープン!

両親が営んだお店、優しかった祖父の書机…。懐かしい、大切な思い出を「ミニチュア作品」で残してみませんか? 地元八王子で活躍し、テレビでも紹介されたミニチュアドールハウス作家の谷本朋子さんは、新しい思い出の残し方を提案しています。

世界で愛されるアート

ミニチュアドールハウスとは、12分の1のスケールで立体的に表現するアート作品。16世紀のヨーロッパで、貴族が自らの公邸をミニチュアにし、富と地位を表現したのが始まりといわれています。細部まで再現され、真実と空想の世界を巧みに表現できるミニチュア作品は、社会の仕組みや想像力を養うための子供のおもちゃとしても親しまれる一方で、アート作品としての側面を持つのが特徴。有名な作家の作品は、世界中のコレクターがこぞって熱い視線を送る芸術品として評価されています。

思い出に寄り添う作品

そんなミニチュアドールハウスに魅了された一人が谷本朋子さん。「たまたま本屋さんで見かけた趣味の本がきっかけ。作り始めてもう30年以上経ちます」と笑顔で話します。全て独学で学び、2008年頃から作家として活動を開始。2016年には、オリジナル作品を出品した八王子市モノづくりコンテスト『はちもん』で最優秀賞を受賞しました。


作家の谷本朋子さん

日本国内でも数少ないミニチュアドールハウス作家として、オリジナル作品を手掛けてきた谷本さんが今、力を入れているのが、オーダーメードによる『思い出をミニチュアドールハウスで形にして残す』作品作り。「ミニチュアドールハウスの魅力は、立体で表現できること。もともと人間の記憶は立体的に覚えているものですから、視覚でも立体が再現されることで、タイムスリップしたような感覚になると思います。失いたくない思い出をミニチュアドールハウスで残すことで、いつでも〝あの時〞に戻ることができる… …。そんな作品を目指しています」。

両親が営んでいた銭湯の思い出を残した代表作品

大切にしているのは、依頼者の思い出に寄り添うこと。「作品を作るにあたって、写真や資料などをお預かりするのですが、必ず聞き取りもしています。どんな思い出があるのか、どんな人柄だったのか。私も小学生だった次女を交通事故で亡くした経験があり、大切なものを失う気持ちは、痛いほど分かりますので、その思いに寄り添い作品に反映することを心掛けています」。

念願の工房&ギャラリー

さらに、今年3月に高尾アートギャラリー『春しるべ』をオープン。谷本さんの作品をいつでも楽しめるようになりました。「ギャラリーは他の作家さんにもレンタルしています。さまざまな作家さんとたくさんつながっていきたい」と。ギャラリーの奥には、念願の工房も構え作品作りに専念。「ワークショップも予定しています。いずれ後継者育成も始めたいですね」と抱負を語ってくれました。

▼ワークショップ『ロールパンサンドのランチボックス制作』
日時:6月24日 午後1時〜4時
費用:材料費込み 5,500円
定員:5人

6月11日,6月24日 ミニチュア制作のワークショップを開催します(高尾アートギャラリー春しるべ)
6月のミニチュア制作のワークショップを開催日のお知らせです。 会場:アートギャラリー春しるべ アクセス | 高尾山麓のアートギャラリー 春しるべ (harushirube-takao.com) お問い
❖ 高尾アートギャラリー「春しるべ」
八王子市高尾町1548-5
午前11 時~午後6 時
木曜定休
☎090-6136-3676
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