日野市南平の住宅街に、週3日間だけオープンする小さな本屋・南と華堂(なんとかどう)。店主こだわりの絵本や心落ち着く癒やしの空間で、店舗に足を運ぶからこそ味わえる本との〝偶然の出合い〞を大切にしています。
絵本の魅力を伝えたい
店主の井上優子さんは、大の絵本好き。二人のお子さんを育てる傍ら、小学校や図書館での読み聞かせボランティアを通じ、絵本の魅力にはまっていきました。「ストーリーだけでなく、色合いなど絵から伝わってくるメッセージを感じ取るのが楽しいんです」と話します。
店主の井上優子さん
「ヒット作でなくても、素敵な絵本はたくさんあります。そんな絵本の魅力を多くの人に伝えたい」と、2019年、棚貸しタイプの本屋『ブックマンション』(吉祥寺)を一棚借りることからスタート。「30×30cmの小さな箱の中に、お勧めの本を並べることができるのですが、お客さまと直接話すいう思い機会があまりなくて。できれば対話をしながら伝えたいとがありました」。絵本を中心に、井上さんのこだわりの本を集めた『南と華堂』をオープンしたのは2020年11月。身内の介護とを両立するため、営業は金・土・日曜の3日間だけ。住宅街の一角に立つのぼり旗が開店の目印です。
店主 井上優子さんが選ぶお勧めの絵本
- 遊びにくる孫にそっと用意しておきたい絵本
『せんろはつづく にほんいっしゅう』
鈴木まもる文・絵
金の星社 1,430円
電車好きはもちろん、日本ってどんなところ?と興味を持ち始めたお子さまに。色も形もさまざまな列車がどこを走っているのか分かりやすく描かれています。読み聞かせやお孫さんとの旅のお供にもお勧めです。 - 大人に読んでほしい!胸がキュンとする絵本
『星につたえて』
安東みきえ 文/吉田尚令 絵
アリス館 1,650円
何万年も一人旅をしてきたほうき星と海にポツンと浮かぶクラゲが出合い楽しい時を過ごしますが、ほうき星の旅立ちが近づき…。星がきらめく夜空、クラゲが浮かぶ海など美しい絵が印象的。夏の夜に読みたい絵本。
夏休みはイベントも
インターネットで本が買えたり、電子書籍でダウンロードして本が読めたりする時代。だからこそ、リアル店舗にこだわりたい、と井上さん。「実際に手に取り、パラパラめくるうちに気になる一冊になる。そんな〝偶然の出合い〞を大切にしています。プレゼントやお好みに合わせて、お勧めの本も紹介していますので気軽に相談していただければ」。
夏休み中は、ブックパーティーを開催。「ワークショップや読み聞かせライブ、ミニ駄菓子屋も用意してお待ちしています」と話してくれました。

南と華堂(なんとか堂)
東京都日野市南平にある絵本屋「南と華堂(なんとか堂)」のホームペーシです。南と華堂は思い出に残る絵本選びのお手伝いをさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

❖ 南と華堂(なんとかどう)
日野市南平6-17-10
営業時間:金~日曜/正午~午後5時
☆夏休みブックParty開催中(7/22~8/28)
ワークショップや読み聞かせなど詳細はホームページで!