入学時に新調する学生服。一式そろえると家計に影響する場合もあれば、3年間着てもきれいなまま家で眠っていることも。相模原市の学生服リユースショップでは、制服の寄付も受け付け。査定額分が子供支援に役立てられ、制服も割安価格で販売される仕組みです。
さくらや相模原店
相模原市中央区で障がい者の就労支援を行う、あん‘s work内に、4月にオープンした「さくらや相模原店」は、着なくなった学生服の買い取りと販売をするリユースショップです。学生服ツナグプロジェクト「one support」も実施中で、店頭や同市内の公共施設、商店等にある回収ボックスに学生服を寄付すると、衣類の再活用だけでなく、経済的な問題を抱える家庭等の支援につながります。
査定額分を寄付し雇用創出にも
集まった学生服はスタッフが状態をチェックしてメンテナンス
寄付された学生服は、まず汚れ等の状態をチェックして査定額を算出。その査定額分は「子供の未来応援国民運動」に寄付、児童の貧困問題や学習支援の団体等の活動に役立てられます。また、8月31日まで同市役所エントランスや南区役所1階ロビーに設置してある回収ボックスに寄付すると、査定額分が同市の「子ども・若者未来基金」を通じて貧困対策や学力保障、若者の自立支援等に活用されます。回収された学生服は、「あん‘s work」の利用者やスタッフの手で洗濯、名前の刺しゅう取り、ボタン付けといった作業を1着ずつ丁寧に行います。いずれ、同店の店頭で、通常より割安価格で販売予定。購入には学生証等の提示が必要です。
回収ボックスで学生服の寄付を受け付け
市内各所に置かれている回収ボックス
回収ボックスの設置場所は15カ所以上あり、詳細は同店のブログで確認を。募集するのは相模原市、町田市内の学校制服で、卒園や卒業から5年以内の幼稚園、小中学校、高校の上着、スカートやズボン、シャツ、ベスト他。状態により活用できない場合も。思い出のある服でも「家で眠らせるより役立てたい、と寄付してくれた大学生もいます」。
「ツナグ回収ボックス」概要
【設置期間】
令和4年7月19日(火)~8月31日(水)
【設置場所】
・市役所本庁舎1階ロビー(中央区中央2-11-15)
・緑区役所1階エントランス(緑区西橋本5-3-21)
・南区役所1階ロビー(南区相模大野5-31-1)
※各所とも平日8時30分から17時15分まで
その他、市内の施設にも設置しています。
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1ysDSW4-4Nel5NG1zPoy5Rjin41RzgQE&ll=35.550136362437826%2C139.3290192&z=11
【回収対象となる学生服】
卒園、卒業から5年以内の幼稚園・小学校・中学校・高校の学生服
※破損や汚れなどの状態、デザインの変更等により活用できない場合があります
その他詳細は特設サイトへ
https://sdgs.city.sagamihara.kanagawa.jp/tsunagu-box/
学生服の寄付が子供の未来につながる
代表の上野隆弘さんは「子供の未来の選択肢を減らしたくない」と同店をオープン。学生服の寄付という、気軽にできることが障がい者の雇用も生み出し「SDGsを意識するきっかけにも」と話す。9月24日午後2時から、ユニコムプラザさがみはらで上野さんが講演。福祉事業に携わる中で感じた日本の貧困や就労の問題、同プロジェクトへの思いを話します。
「学生服の寄付が子供の未来につながります」と代表の上野さん
●SDGsのゴールとの関連
廃棄衣類の削減
障害者活躍の推進
学生服購入の負担軽減
相模原市中央区相模原3-1-10
JLBグランエクリュ相模原駅前2A
☎070-2352-0432