梅雨明けが早く暑さも厳しい中、インテリア等にガラスを取り入れて〝涼〟を感じるのも良いかもしれません。窓や食器等、ごく身近にあるものですが、ガラスを題材にして作品にする他、教室も主宰する作家に改めて魅力を聞きました。
大きくとられた窓に作品を並べる教室兼ギャラリー
ステンドグラス作家「山本えりこ」さん
町田市玉川学園、「玉川学園前グラススタジオ」を主宰する、ガラス造形作家の山本えりこさんは、ガラスに魅せられた1人。東京芸術大学を卒業した後、ガラスケースの中に植物の世界をつくるテラリウムを見かけたことをきっかけに、ガラスの世界へ導かれました。ステンドグラスをはじめ、ガラスを焼成して作品にするフュージングも手掛け、オリジナルの抽象画をステンドグラスで表現する個性的な作風を得意としています。「絵画とは違う素材自体の美しさと、光を通した際の新たな見え方が魅力」と山本さん。波を打つような表面のガラス板や、色を混ぜた吹きガラスの板、粉状のガラスの粉といったさまざまな素材を使い、デザイン画に忠実に作品を作り込んでいきます。素材を合わせていく工程は「キャンバスで絵を表現するよう」。
ステンドグラスは窓にはめ込むのが主流でしたが、現在は額に入れたり、サンキャッチャーのようにつるしたりと手軽に飾ることができます。山本さんも、フュージングで作成したガラスのオブジェ、ランプシェードを、明かりをつけた時と自然光の時との差を楽しんでいるそうです。涼しげなガラスプレートは「そのまま飾っても、思い思いの料理をのせてもおしゃれに見えます」。
夏休み向けもあり体験教室を開催
体験で作れる角皿や箸置き、ネックレス
既製品を購入して季節によってインテリアを楽しむことも良いですが、自分で作ったものなら愛着はぐっと深まるもの。同教室では、透明ガラス板を自由につなげたサンキャッチャー5,500円や、押し花を入れたサンキャッチャー9,350円、ガラスを並べて焼成する箸置き3,300円、ガラスをカットして10㌢四方の小皿5,500円を作れる各体験を常時開催。さらに8月3日、7日、12日、17日、21日、26日の各午後2時半から、夏休みの子供向けに小学4年生以上が参加できる「ペンダントを作ろう」1,500円も。各定員4人。小花等の模様の入ったガラス、ミルフィオリを台座にのせて焼成。「プレゼントにも喜ばれるのでは。ガラスの楽しさを感じてほしい」。
玉川学園前グラススタジオ
東京都町田市玉川学園5-7-7
☎042-860-7773