相模原市南区大野台、西大沼他に広がる木もれびの森。約73万平方㍍の面積に雑木林が広がり、季節の草花、鳥や虫に出合うことも。その一角で木の手入れ等を行うボランティアサークルが4月に発足。活動エリアを中心に案内してもらい、森の魅力を聞きました。
木もれびの森
うっそうと緑が生い茂る中に足を踏み入れると、日差しが遮られ、まるで避暑地に来たかのような雰囲気。木もれびの森の中でも、大野台中学校近くの相模原中央緑地には散策路や芝生広場があり、ウオーキングや森林浴をする人の姿も見られます。「多様な生物に出会い、歩いているだけで癒やされます」と、木もれびの森の花と木々を守る会(通称・ここももの会)の会長、杉山信義さん。森の中ではさまざまな種類の草花を見掛けますが、「これからの時季、場所によってはセンニチソウやヒガンバナが見られることも」。歩くそばから、きれいな色のチョウや珍しい虫を発見し、足を止めて見入ります。
森を持続させるため市民団体らが手入れ
下草刈りや伐採を行い、多様な生物が住みやすい環境に
森を管理、維持するために複数の市民団体が間伐や植物の保護活動を続け、4月から同会も加わりました。活動エリアには20m級のクヌギやコナラが立ち並びますが、害虫により傷み、葉が枯れている木も。人間と虫や鳥、植物が共生する場所として持続するためには、木の適切な伐採が必要だとか。森は地球温暖化対策としても重要な存在であり、「少しでも保全の範囲を広げられたら」と話します。
同会は、第2、4水曜午前9〜11時に下草刈りと伐採を実施。「植物と昆虫を見るのが好き」で会員になった内間亜由美さんは「1本の木についてじっくり検証する過程が興味深いです」。地元のイベントで、ドングリや松ぼっくりでやじろべえ作りをする等、幅広い世代に森の存在を知ってもらう機会を設けていく予定です。
イベントでドングリ等のやじろべえ作りも
自然観察ができる森散策を実施
同会は、花や木を観察する森散策を予定しています。次回は9月17日午前9時半〜11時で、9時20分に相模原中央緑地に集合。参加費は保険料と資料代200円。帽子、長袖と長ズボン、マスク着用で、飲み物や虫よけグッズは持参を。定員20人、雨天中止。参加を希望される方は、9月10 日までに杉山さんまで電話かメールにて申し込みを。
※杉山さん(☎090-9954-0190・✉cocomomo2204@gmail.com)