生活相模原市

【取材記事】椅子とタオルで手軽にできる「足の体操」でトラブル予防!フットケア専門家がアドバイス

9月19日は敬老の日。年齢を重ねても元気で体を動かしたいものです。コロナ禍で出歩く機会が減ったと感じたら、手軽にできる足の体操を取り入れてみては。高齢者の足トラブルに接し、相模原市でフットケアサロンを営む元介護福祉士に教えてもらいました。

乾燥する季節は足の爪ケアも重要

介護福祉士として高齢者と接して来た中川純子さんは、足のトラブルを抱える人が多いことを実感し、約10年前にフットケアの勉強を開始。4月に爪と足ケアのお店♡はぁとをオープンし、近隣の高齢者施設等で足の体操講座も開いています。

よく耳にする外反母趾、扁平足、うおのめといったトラブルは、先天性もありますが、合わない靴や歩き癖、けが等が一般的な原因。痛みがあると歩く気力が無くなるため、さらに筋力が低下する傾向に。痛みが大きい場合は専門家に相談するのがお薦めですが、「予防のために普段から足を動かし、踏ん張る力を付けましょう」と中川さん。また、ケアを怠りがちなのが足の爪。爪があることで体の基本姿勢が保たれていますが、足指に加わる力がアンバランスになると巻き爪や変形爪が起こりやすく、転倒リスクも。爪の切り過ぎの他、これからの時季は乾燥による収縮も注意。「お風呂上がりに、保湿オイルを足の爪の内側と根元に塗ってみてください」とアドバイスします。

足の指や爪、足首から膝までは動きが連動。座ったまま足首を回すだけでも膝の痛み予防になるそうです。さらに椅子とタオルを使い、自宅で手軽にできる体操を2種類教えてもらいました。

足指をしっかり開いて動かすことで柔軟に

凝り固まりがちな足指を使った体操。フェースタオルを床に敷いて、座ったまま足指でタオルをつかみ、自分の方に引き寄せます。外反母趾等の痛みがある人は無理をせず、足を伸ばした状態から始めると負担がかかりにくくなるとか。足首や膝も柔軟になり、「ヒールの靴を履く方にもお薦めです」。10回の引き寄せで1セット。


座ったまま足指でタオルをつかみ、自分の方に引き寄せます

踏ん張る力を養いバランス良く歩く

足の裏の真ん中にあるくぼみ、立方骨を押し上げる体操。タオルの結び目やテニスボールを踏み、重心をゆっくり前に倒します。座ったままでも立って動いても可、痛みがあれば休止。踏ん張る力を付けることでバランスの取れた歩行を目指します。左右の足で5回ずつ踏み込んで1セット。


足の裏の真ん中にあるくぼみにタオルの結び目やテニスボールを当て重心をゆっくり前に倒します

いずれの体操も、1日3セットぐらいの実行を。連続して3セット行わなくても、「朝と夜にでもテレビを見ながら気軽に挑戦してください」。

 

爪と足ケアのお店♡はぁと
住所:相模原市南区上鶴間6-27-8
電話:090-6357-5969
☆代表の中川純子さんは日本爪技工士協会所属
☆要望があれば店内や出張で足の体操講座も

ショッパー町田・相模原周辺版 2022年9月9日号掲載

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