ノルディックウォークは、2本のポール(ストック)を使って歩くウォーキング方法で、フィンランド発祥のスポーツです。クロスカントリースキーの選手が夏場の体力維持・強化トレーニングとして行っていたのが始まりで、その手軽さと効率よく全身運動ができることから注目されるようになりました。多摩地区でノルディックウォークの普及活動をしている団体に話を聞きました。
全日本ノルディックウォーク連盟 多摩地区連絡協議会
一般財団法人 全日本ノルディックウォーク連盟多摩地区連絡協議会は、八王子市および周辺地域においてノルディックウォーキングを普及・促進し、地域住民、特に高齢者のための健康づくりやフレイル予防に寄与することを目的に活動しています。現在、市内で活動しているグループは館ヶ丘、東浅川、北野台、みなみ野など17ヶ所あり、300人以上の会員が参。70人の指導員が活動を支えています。
ノルディックウォーキングの効果とは
通常のウォーキングと大きく異なる特長は、専用のポールを使った4点歩行です。ポールで体重の一部を支えることにより足腰にかかる負担を軽減。両手、両足が地面に着いた状態になるため、歩行時も体が安定し転びにくくなります。また、ポールを持つことで背筋が伸びた歩行姿勢をつくることができ、左右交互に地面を突くことで上半身の運動量もアップ。一歩一歩の歩幅が広がり、同じ時間の歩行でよりたくさんの運動効果が得られるそうです。
「平成28年度より八王子市内でノルディックウォーキング活動をするグループの設立に参加し、たくさんの方々と触れ合う中で、特に高齢者の方が元気でいきいきと活動している様子は何ものにも代えがたい喜びです。〝100歳になっても歩こう〞を合言葉に、一人でも多くの高齢者が健康で自立して活動できる社会を目指したい」と代表理事の笹渕勝彦さん。
ウォーキング大会に参加してみよう
同団体主催のウォーキング大会「さわやかノルディック・ウォークin八王子」が10月2日午前10時〜午後1時、都立陵南公園野球場で行われます。子供から高齢者まで誰でも気軽に参加でき、小学生以下は保護者の同伴が必要。参加コースは初心者向けの2kmコース(多摩御陵)、4kmコース(多摩御陵の外周)、7kmコース(陵南公園〜小宮公園の片道コースで現地解散)。参加費500円、レンタルポール500円(中学生以下はどちらも無料)。定員150人。 申し込みは9月24日までに電話で。空きがあれば当日参加も受け付けます。事前申し込み不要の無料体験コースや足圧・歩行測定コーナー、パークマルシェも同時開催。