ここ数年のアウトドアブームで増えているキャンプ人口。秋は景色や旬の食材と、楽しむ要素がたくさん。気候が良く、初心者も挑戦しやすい季節です。秋キャンプの魅力や注意点を、相模原市のベテランキャンパーに取材しました。
秋キャンプがお薦めなワケ
秋は屋外で過ごしやすく、虫も少ないため、他の季節に比べて軽装備でもキャンプに挑戦できるタイミング。これから紅葉シーズンになり、食欲の秋と言うように野菜や果物、キノコ等旬の食材が出回るので、さまざまな入り口から楽しめます。また日が短くなる分、たき火や星空観賞といった夜の過ごし方もだいご味の一つです。
紅葉も秋キャンプの楽しみ。屋外で活動しやすいので初心者向きのシーズン
秋のキャンプシーズンといわれる9、10月。「初心者の方はデイキャンプでも十分楽しめますよ」と、年間約50泊するキャンパーの本田雅樹さん。例えば、川や湖にも程近く、キャンプ場が点在する相模原市緑区の津久井エリア、河川敷でキャンプをする人も多い愛川町の中津川周辺は、町田からも車で1、2時間。気軽に日帰りや一泊で行ける距離だとか。ただし山奥のキャンプ地では、街なかより気温が10度以上低いことも。重ね着用の衣類や防寒グッズの持参がお薦めです。予約が必要なキャンプ場もあるため、事前に確認を。
目的を絞って楽しもう
キャンプは登山と組み合わせたり、〝映える〞写真を撮ったりと、興味を持つきっかけはさまざま。しかし、初心者がフル装備で盛りだくさんの予定を立てても、実現できない場合もあります。「飯ごう炊さんをする」「たき火を囲んで語り合う」など、目的を絞った方が達成しやすいそうです。テントや寝袋の他、家にあるカセットコンロを持って行ってレトルト品を食べるだけでも、自然の中ではごちそうに。調理がうまくできなくても、「小さな失敗も思い出に残るのがキャンプです」。
マナーを守って楽しくキャンプ
最近人気の、1人で行く〝ソロキャンプ〞をはじめ、友人同士やアウトドアサークル、家族みんなでキャンプに来るのも良い思い出になりそうです。ただ、キャンパーの中には1人で静かに過ごしたい人と、アクティブに行動したい人も。たき火やボール遊び等をする際にキャンプ場のルールに従うのはもちろんですが、「周囲のキャンパーと適度な距離を取り、節度を持って楽しみましょう」。
オイルランタンの他、キャンプ用小物、薪、たき火台も用意。
本田蘭灯商店
相模原市中央区淵野辺3-16-6
☎042-854-4044
