生活町田市相模原市

【取材記事】カードゲームで地球環境を考えて!学生主体で運営するSoELa

SDGsの理念を理解していても、子供に教えたり具体的な行動と結び付けたりするのは難しいことも。手軽なカードゲームを通して、環境問題の啓発を続ける団体があります。相模原市でゲームの体験会を重ね、今月は町田市でも実施します。(写真:代表理事の岡部さん(左)と学生メンバー)

遊びながら楽しく知識を得る


1枚1枚のカードが環境に関する図鑑のよう

地球環境について学べるトレーディングカードゲーム「My Earth(マイアース)」は、14年前に神奈川県内の大学生が開発。現在はNPO法人SoELa(ソエラ。本部=川崎市)が制作や体験会を実施。県内や相模原市の学生が主体となって運営しています。ユニコムプラザさがみはらの学生登録団体でもあり、これまでに同場やさがみはら環境まつりで体験会を重ねて来ました。

マイアースの基本的なプレー方法は、赤い「地球温暖化チーム」と、環境を守る青い「生態系チーム」に分かれ、20枚ずつカードを持ちながら対戦。互いにカードを出し合って相手の持ち点を減らしていき、持ち点がゼロになった方が負け。赤いカードには二酸化炭素やマイクロプラスチック問題、青いカードには海や陸の生き物の写真と解説が書かれ、小さな図鑑のよう。遊びながら知識が頭に入るように工夫されています。ゲームは小学3年以上が対象。体験会に参加した小学生からは「楽しかったけれど頭を使った」「赤いカードを出したら何か罪悪感があった」と率直な感想も聞かれます。ゲームで環境保護や破壊を疑似体験することで「自分の問題として捉え、将来の行動に影響すると思います」と大学生のプロジェクトリーダー、平田しずくさん。親子でのプレーも好評だそうです。

マイアースには多摩川、箱根といった地域版があり、今年の夏には相模湾パッケージが登場。現地の高校生が相模湾の生き物を調べ、カードの文章を作成。カマボコの材料にもなる魚のギス、地元でごみ拾いをする団体の紹介等が盛り込まれたカードです。「環境問題はボーダーレス。47都道府県や英語版も作れたら」と同法人の代表理事、岡部佳文さん。

町田市でカードの体験会を実施


盛り上がるマイアース体験会。カードを読みながら出すので記憶に残ります

カードは販売を主な目的とせず、イベント等でゲーム体験してもらうことを重要視しています。11月26日、町田市で開かれる第16回市民協働フェスティバル「まちカフェ!」でも実施。参加希望者は当日午前10時〜午後4時、同市役所3階の
会場へ。詳細は同法人のインスタグラムを。

ショッパー町田・相模原周辺版 2022年11月11日号掲載

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