WEB上で、買い物ができるECサイトは、忙しくて買い物に行けないとき等に重宝し、利用者も増え続けています。そんなところに着目し、地元の商店会がECサイトを立ち上げました。デジタル化をうまく取り入れ、来店客だけでなく、新しい層にもPRする足掛かりになりそうです。
MINAPORT(ミナポート)
町田市旭町1丁目付近の町田街道沿いと、その周辺の店等約30が加盟する若葉通り商店会は、11月7 日からECサイト「MINAPORT(ミナポート)」を始めました。サイト名には、みんなという言葉と、港を意味する英語のPORTを合わせ、人が集まり、コミュニケーションをして、またそれぞれのフィールドに出ていくという思いが込められています。同商店会の歴史は45年以上で、これまでに寄席が当たるスタンプラリー企画等を実施してきました。コロナ禍となりイベントも難しくなる中で、デジタル化導入の取り組みの一つとしてECサイトの立ち上げ準備を5月から開始。総務を務めるニキ企画の鈴木千都世さんが、印刷やデザインの業務を生かし、サイト編集に携わっています。
加盟店の商品を販売するだけでなく、商店会を知ってもらうきっかけや来店への足掛かりにしてもらうことも目的としているため、店の紹介や店主の人柄が見た人にもわかる、温かみのある仕上がり。同じ町内で営んできたからこそわかるアピールポイントも盛り込んでいます。他に、商店会の紹介ページも入れ、いわゆる商品販売のサイトと一線を画し、仲間だからできるオリジナリティーが売りです。
今後は町田以外にも範囲を広げて
商店会会長の勝永雅紀さん
現在は4店舗の紹介からスタート。ミスタータイヤマン カツナガ、丸治屋せんべい、ニキ企画、Ouafu Ouafu Clubが並びます。同商店会の会長、ミスタータイヤマン カツナガ代表の勝永雅紀さんは「商店会を幅広い世代に知ってもらえたら」と初めての試みに期待を寄せています。さらに「今後もデジタル化をうまく取り入れていきたい」とも。希望があれば商店会の枠やエリアを限定せずにさまざまな店を掲載していく予定。「日本全国のいろんなお店が集まったらきっと面白い」と鈴木さん。
ショッパー町田・相模原周辺版 2022年11月25日号掲載