イベントやオフィス街、商業施設でよく見かけるフードトラック(キッチンカー)。車1台で移動でき、屋外で販売するため、このコロナ禍で人の密集を回避しやすい面も。そんな利点を共有しつつ、よりよい活動ができればと、相模原市を中心に出店するフードトラックの協会が2年前に発足。現状や今後の展開について話を聞きました。(写真:会長の小池さん)
相模大野中央公園に登場するフードトラック。近隣住民や家族連れに好評
相模原フードトラック協会 小池玄太郎会長
おととし結成された相模原フードトラック協会の会長、小池玄太郎さんは、以前フードトラックの製造に関わる仕事をしていました。東日本大震災の際、電気やガスを備えて移動できるフードトラックが「新しい食のインフラとして今後必要になるのでは」と感じたことから自身の店、FAT RAT DINERを開業。現在は水曜にサウザンロード相模台商店街の三光ホーム前、土曜に不定期でJA相模原市農産物直売所のベジたべーな他に出店しています。
コロナ禍でフードトラックを気軽に利用する人が増えた一方、イベント中止や出店場所の確保について「不安を抱える事業者もいます」と小池さん。「お互い助け合い、フードトラックを幅広く知ってもらえるように」と市内を中心に出店する同業者が集まり、協会を立ち上げました。現在、同協会に加入しているフードトラックは約40台で、ジャンルも多国籍料理にタコス、から揚げ、クレープ、コーヒー他バラエティー豊か。仕事のあっせんが目的の団体ではありませんが、地域のイベント等への派遣依頼を受け、会員に紹介しています。
子ども食堂や災害時の炊き出しも視野に
出店するだけでなく、協会費や主催イベント事業での収益を地域支援にも活用しています。中学生以下の利用客に300円で弁当を販売する「移動式子ども食堂」他、「災害時には炊き出しのボランティアで貢献できたら」との思いも。同業者が力を合わせ、さまざまなアイデアを出すことで「活動の可能性が広がりました」と話します。
相模大野中央公園に週末を中心に出店も
活動の幅も広がり昨年11月から、土、日曜を中心に相模大野中央公園に同協会のフードトラックが出店。ラインアップはその日によって変わりますが、ジャンルの異なる2台の組み合わせが登場することも。フードトラックはその日、その場所でしか出合えないケースもあり、「個性的なメニューや店主との交流を楽しんでください」。3月頃までの営業午前10時〜午後4時、雨天時は中止の場合も。今後の出店予定は同協会のツイッターを参照。
【1月の相模大野中央公園】
おはようございます🌞
1月出店予定のフードトラックを掲載いしましたポスターを作成いたしました✨#相模大野中央公園 プレイルームにも掲示しております✨🍴🚚🚛
市内や近郊で人気&話題の店舗ぞくぞく登場!みなさん是非遊びに来て下さい✨😊 https://t.co/jw6cqHI4Ge pic.twitter.com/KpYPjS8ZsV
— 相模原フードトラック協会(SFTA) (@sgmhr_foodtruck) January 10, 2023
ショッパー町田・相模原周辺版 2023年1月20日号掲載