八王子市石川町の自宅の一室を改装した厨房で、チョコレートボンボンを製造・販売しているオンラインショップがあります。11月から4月末までの期間限定でオープンしている、チョコレートボンボンの専門店を紹介します。
屋号はボンボン屋と仏語を掛けたダジャレ⁉
お菓子好きが高じて2021年にチョコレートボンボン専門のオンラインショップ梵凡屋 珠(ぼんぼんや じゅ)を開設したショコラティエールの橋本ひかるさん。製菓学校を卒業後、就職した会社で人の心を豊かにするチョコレートに魅了され、20年のローンを組んで自宅に厨房設備を新設。試作を重ねて商品化し、2年前からオリジナルのチョコレートボンボンを扱うオンラインショップを始めました。現在は家業を手伝いながら、仕事が休みの日に菓子作りを行い、インターネット上のほかイベント等で販売しています。屋号の由来を尋ねると、「〝ボンボン屋〞とフランス語の良い旅をという意味の挨拶〝ボンボヤージュ〞を掛けたダジャレです」とユニークな回答が。
チーズやトマトを使った変わり種も
ンス製のチョコレート「Weiss」を使用。定番の「ヘーゼルナッツのプラリネ」は、自家製のヘーゼルナッツのプラリネ(焙煎したヘーゼルナッツに砂糖を加えてペースト状にしたもの)とフィヤンティーヌ(薄く焼いたクレープ生地を細かく砕いたもの)をミルクチョコレートでコーティングしたもの。香ばしいナッツの風味とサクサクとした食感がアクセントになっています。お酒を飲む人に好評の「チーズと白ワイン」は、カマンベールチーズ入りのクリームチーズと白ワインを合わせホワイトチョコレートで固めたもの。チーズの酸味がきいた、さっぱりとした後味です。日野産の完熟トマトを使った変わり種の「チーズとミニトマト」は、相性の良いホワイトチョコレートとチーズクリームを組み合わせた「トマトが苦手な人でも食べられるチョコです」と橋本さん。ほかにも「紅茶」や「メープルクルミ」「アニス」「パインワイン」など全9種類。どれも1個200円です。
「バレンタインや贈り物向けに、箱入りの商品もご用意する予定です。購入後は冷蔵庫で保管し、常温(冷蔵庫から出して30分くらい)に戻して食べていただくとチョコレートの香りが十分に味わえるのでお勧めです。チョコレートボンボンは工夫次第でさまざまな味や見た目が楽しめる商品。将来的には事業化し、日野産のトマトや八王子産のパッションフルーツなど、地元の素材とチョコレートを組み合わせたボンボンも作っていきたい」と抱負を語ってくれました。室温が25度を超えるとチョコレートの風味が変わってしまうため、販売は11月〜4月の期間限定です。
チョコレートボンボンとは
チョコレートの中にクリームなどを入れた一口サイズのチョコレート菓子を言い、ボンボンショコラとも呼ばれています。中身はガナッシュやプラリネなどさまざまで、いろいろな味が楽しめるのが魅力。先にチョコレートで型を作ってから中身を入れる「シェルチョコレート製法」と、中身をチョコレートでコーティングする「エンローバーチョコレート製法」があります。

ショッパー八王子周辺版 2023年1月20日号掲載