八王子市は二十歳を迎えた若者に読んでもらいたいお勧めの本〝八王子の八冊〞を、市内の各図書館で紹介しています。これは令和5年八王子市二十歳を祝う会の取り組みの一つで、図書館課と学習支援課が協力し今年度初めて企画したもの。これから未来に向かって切り拓いていく人生のさまざまな節目や場面で、応援し力を与えてくれる本を〝八王子〞の『八』にちなんで8冊選びました。(写真:八王子の図書館司書が選んだ2冊を手に持つ村石さん(右)と図書館長の一杉さん)
展示場所
八王子市内の各図書館で2月8日までコーナー展示(写真は中央図書館)
「八王子の八冊」をコーナー展示しているのは中央図書館、生涯学習センター図書館、南大沢図書館、川口図書館の4館(2月8日まで。市民センター図書館はポスター掲示のみ)。「図書館として二十歳になられた皆さんにお祝いできることは何かと考えた際、実りある人生を送ることができるヒントになるような本や、人生で迷ったりつらいことがあったときに応援してくれるような本を紹介することだと思い企画しました。
若者だけでなく大人にも響く一冊
初めての試みでしたが、二十歳を祝う会の実行委員会の皆さんや普段から図書館を利用されている方々から募ったお勧めの本と図書館司書が選んだ本は、児童書、ムック本、哲学書などバラエティーに富み、あまり本を読まない人も比較的手に取りやすいものをそろえましたので、若い方はもちろんですが、大人の方にもぜひ読んでいただきたいです」と図書館課の村石英里さん。
八王子の八冊
📙令和5年「八王子市二十歳を祝う会」実行委員会の皆さんが選んだ2冊
『君たちはどう生きるか』
著・吉野源三郎、発行・マガジンハウスほか
『これからの「正義」の話をしよう』
著・マイケル・サンデル、訳・鬼澤忍、発行・早川書房
📙八王子の本好きが選んだ4冊
『メシが食える大人になる! よのなかルールブック』
監修・高濱正伸、発行・日本図書センター
『置かれた場所で咲きなさい』
著・渡辺和子、発行・幻冬舎
『夜を乗り越える』
著・又吉直樹、発行・小学館
『二十歳のとき、何をしていたか?』
編集・発行マガジンハウス
📙八王子の図書館司書が選んだ2冊
『現代思想入門』
著・千葉雅也、発行・講談社
『読書からはじまる』
著・長田弘、発行・筑摩書房ほか
詳しくは図書館HP を参照
ショッパー八王子周辺版 2023年1月27日号掲載