八王子市は、介護予防・日常生活支援総合事業のサービスとして2022年1月から、本町の八王子リエイブルメントセンターで「わくわく」(住民主体による通所型サービス)を行っています。年齢とともに気力や体力が低下してきた高齢者を対象に、介護予防に資する知識をもつ市民ボランティアが、さまざまな講座を実施しています。
心身の健康維持と向上社会参加のきっかけに
「わくわく」は、保健所・保健福祉センターが開催する養成講座を修了した市民ボランティア、八王子市健康づくりサポーターが実施する体操教室やレクリエーション、趣味活動に参加できる通いの場。講師の市民ボランティアや利用者同士の交流を通じて、自身の健康を維持する力の向上と社会参加のきっかけ作りを支援するものです。主な対象は要支援認定者などですが、八王子市在住の65歳以上の人なら誰でも無料で利用可能(講座によっては材料費等が実費のものも)。現在、100人以上が登録、利用しています。
運動系、趣味・レク系など40以上の講座
講座は、運動系(椅子に座ったままできる体操、お口の体操、八王子健康体操、転びにくくなる体操等)から趣味・レク系(健康カラオケ、かるた、折り紙、俳句、歌、絵手紙、筆ペン書道、脳トレ等)とさまざま。初めて利用する場合は、リエイブルメントセンターに電話をし、登録、体力測定を受けた後、興味のある講座を予約、受講します(申し込み多数の時は、受講回数を制限する場合あり)。営業は月、火、水、金曜の午前10時〜午後4時(木、土、日曜と祝日は除く)。最大1日4講座、各講座1時間です。
講座は「運動系」が8割、「趣味・レク系」が2割。無理なく楽しく続けられる内容です
介護予防・フレイル予防推進員の木野田典保さんは「今後、少子高齢化が進むと高齢者の生活を支える社会保障にも大きな影響を与えます。一人ひとりが主体的に健康づくりに取り組み、健康寿命(介護や補助なしで自立して健康的に日常生活を送れる期間)を伸ばすことは、医療費等の削減につながるだけでなく現役世代の負担を軽減することにもつながります」と話してくれました。
取材に訪れた日は「楽しく筋トレ・ストレッチ」講座を開講。「楽しくいつまでも動ける体づくりをテーマに、手と足を違う方向に動かすなど脳トレの要素も入れながら有酸素運動をしています。始めはきつそうな顔をしていた利用者さんも回を追うごとにこなせるようになってきて筋トレの効果が出ているようです」と健康づくりサポーターの上原強さん。

八王子リエイブルメントセンター
八王子市本町16‐17 フローライト八王子本町1階
☎042-686-3890
「わくわく」
営業時間:月・火・水・金曜 午前10時~午後4時
休館日:木・土・日曜、祝日