南米アンデス地方の民族音楽「フォルクローレ」。ケーナやサンポーニャ、チャランゴなどの民族楽器を使って演奏し、代表的な「コンドルは飛んでいく」「花祭り」等の曲は、どこかで聞いたことがあるかもしれません。八王子市北野市民センターで2月18日、八王子フォルクローレフェスタが開催されます。その実行委員でもあり、出演グループの八王子フォルクローレ同好会に話を聞きました。
結成18年目 恩方市民センターで活動
八王子フォルクローレ同好会は、2005年に前身の「ペルー人のケニスタのケーナ教室」を母体に発足したフォルクローレグループ。2014年1月に「ケーナ同好会」から現在の「八王子フォルクローレ同好会」に名称を変更、今年で結成18年目を迎えます。メンバーは30代〜70代の男女合わせて11人。八王子在住者を中心に、日野、町田から参加している人も。活動は月2回、恩方市民センターで行っている練習会を中心に、地元のイベントに出演しています。
フォルクローレの演奏に欠かせない民族楽器
フォルクローレの演奏に使われる主な楽器の一つ『ケーナ』は、竹などに穴をあけて作られた縦笛で、構造は日本の尺八とよく似ています。「単純な作りですが吹く息の強さで3オクターブ出ます」とメンバーの草野清一さん。『サンポーニャ』は、アシや竹の管を束ねた楽器でパンパイプと呼ばれる管楽器の一種。10弦の小型ギターのような『チャランゴ』は、マンドリンと似たような見ための弦楽器。背面が丸い形状は、その昔アルマジロの甲羅を用いて作られていた名残と言われています。ほかにも牛やヤギの皮をなめさずに張った打楽器の『ボンボ』などがあり、「これにギターやバイオリン等が加わり構成しています」。
今年は10組が参加 日頃の成果を発表しあう
アマチュアのフォルクローレグループが年に一度、八王子に集い日頃の成果を発表しあう「第10回八王子フォルクローレフェスタ」が2月18日午後0時半〜4時10分、北野市民センター8階ホールで行われます。観覧無料。同グループもスタッフ、出演者として参加。「フォルクローレ好きな方はもちろん、ケーナを吹いてみたい、練習会に行ってみたい、そういう出会いのきっかけになれば嬉しいです。また、演奏させてもらう立場からすると、多くのお客さまの前で演奏できる貴重な場であり、同好の仲間と交流、親睦を図れる楽しみの場でもあります。生のフォルクローレ演奏をぜひ聞きに来てください」と草野さん。
演奏ではケーナ、サンポーニャ、バイオリンを掛け持ちしている草野清一さん
出演グループ
- 八王子フォルクローレ同好会
- ANIMO
- Hortensia
- ケーナサークル・コンドル
- ブランカ・ロサ
- ひのケーナ教室
- Soñadores
- 青と碧
- 帝京大学高校南米音楽部
- QhapaqÑan

ショッパー八王子周辺版 2023年2月10日号掲載