観客が登場人物となってせりふを話し、客席に居ながら劇に参加する体験型演劇。役を演じて作品に入り込む楽しさを体験してみませんか。八王子で活躍する市民団体を紹介します。(写真:北野市民センターでの稽古風景)
お客さんに喜んでもらえる芝居を!
パフォーマンス集団ヨロコンデは2015年に旗揚げ。学生時代に演劇部や市民劇団に所属していたメンバーが、オリジナルの作品を上演したいとの思いから団体を立ち上げました。演劇だけにとらわれず自由な活動ができるよう、あえて『劇団』とせず、パフォーマンス集団に。団体名の『ヨロコンデ』は、「お客さんに喜んでもらえる芝居をしたい」という思いから皆で名付けたそうで、「ワクワクすることをしよう」を合言葉に活動しています。主な活動拠点は八王子市北野市民センター。週1回の稽古に加え、演劇や朗読劇を中心とした公演のほか、地域のイベント等にも参加。プロを招いたワークショップなど演劇を楽しむ企画を提供してきました。
オンライン稽古の様子
体験型の演劇で観客も劇に参加
大盛況だったはちおうじNPOフェスティバル=昨年11月に開催
2019年8月には初めて体験型の演劇を上演。役者が足りないのを逆手に取って、観客にも登場人物となって台本を見ながらその場でせりふを言ってもらい、劇に参加してもらうスタイルが好評で、「芝居を見るだけでなく体験したい人が多いことに気付きました」と杉浦由香さん。
翌年4月、同市市民活動支援センター主催のアクティブ市民塾で披露する予定だった体験型ミステリー劇は緊急事態宣言の発令で中止になってしまいましたが、あり方を模索しながら、現在はオンラインでの稽古や体験型オンライン公演を企画するなど新しい一歩を踏み出しています。「滑舌の練習や戯曲の読み合わせなど笑いの絶えない場を提供し、ヨロコンデいただきたいという思いで活動しています。演劇は敷居が高いと思っている方が多いですが、体験してその楽しさを実感してほしい。一緒にやる仲間も募集していますので興味のある方は気軽にお問い合わせください」と杉浦さん。
登場人物になりきって脚本の読み合わせを体験
3月22日午後1時半〜3時、八王子市北野市民センターでイベント「セリフを読んでみよう!ぷちドラマ体験」を開催。演劇に興味のある人、朗読だけでは物足りなくなってしまった人、脚本を読んでみたい人などを対象に、それぞれの役になりきって芝居の脚本の読み合わせを行います。今回はコメディーミステリーの予定ですが、参加人数などに合わせて変更する場合もあるそうです。問い合わせはヨロコンデのブログまたはフェイスブックから。ヨロコンデ Facebook

ショッパー八王子周辺版 2023年3月10日号掲載