生活町田市

【取材記事】障がいの垣根無くし「手話」で気軽にしゃべろう『手話カフェ 手話べり場S』

テレビドラマで手話が話題になり、興味を持つ若者も増えています。これをブームで終わらせずに「手話を公用語に」をテーマに、気軽に手話が使えるように手話カフェを定期的に開催する人がいます。ろう者との関わりや手話を日常的なものにして、障がいへの壁がなくなることも目指しています。(写真:楽しげな雰囲気で手話をする面々)

手話べり場S(エス)誕生のきっかけ


手話でLOVEを表現する内堀さん(左)と高橋さん

手話カフェ〝手話べり場S(エス)〞は、原町田の町田センタービル6階の公民館カフェで、第1、3、5の土曜午前11時〜午後4時に開催されています。町田市在住の内堀章子さんが、ろう者の高橋節子さんと4月から始めた試みで、好きな時間に行って高橋さんをはじめ、集まった人と手話で話すというもの。予約等は不要で、店での1オーダーがルールです。


公民館カフェ入り口に置かれた内堀さんの車いすが手話べり場Sの目印

発起人の1人、内堀章子さんが、ろう者と知り合い会話をするのに筆談しか手段がなく、動画やオンラインで手話を学びましたが、普通に言いたいことが表現できないもどかしさを感じていました。そんな時に、障がいをテーマにした講演会参加者の集まりで高橋さんと出会い、互いのコミュニケーションを深める中で思いが一致し、友達とカフェで雑談をするような〝手話べり場S〞が始まりました。生まれつきの足の持病で、5年前に障がい者の認定を受けた内堀さんは、車いすを使うようになってさまざまな障がいの壁を感じるようになり、障がいがあることを特別視しないために「大きな力にはなれないけど、手話を広めることから」と話します。

簡単なあいさつから「手話」をやってみよう

参加者には50音を表す指文字や簡単な手話のあいさつが絵で描かれたミニ冊子が配られ、それを元に自己紹介をしたり、相手の動きを見たりして簡単なコミュニケーションをとることができます。ドラマを見て興味を持った人をはじめ、手話サークルに行きながらもっと会話を楽しみたい人、店の経営者で、ろうの来店者に手話で対応したい人等、さまざま。言いたいことをゆっくりでも表現したり、時に高橋さんや仲間に正しい形を教えてもらったりと、和気あいあいと学び合う雰囲気は楽しそうです。使わないと忘れてしまうという手話。「まずやってみる。でも堅苦しくなく、ゆるく、ゆるくがスタイル」とのこと。「こんにちは、ありがとう等、簡単なあいさつでも手話をしてくれたらうれしい」と高橋さん。

 

❖ 手話カフェ〝手話べり場S(エス)〞
町田市原町田6-8-1
町田センタービル6階 公民館カフェ
第1、3、5土曜
午前11時〜午後4時
ショッパー町田・相模原周辺版 2023年5月26日号掲載
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