6月〜8月が旬のブルーベリーが、今、最盛期を迎えています。収穫後はほとんど追熟しないため、完熟した実を摘みたてでいただくのが一番。八王子市内でも摘み取り体験ができる観光農園は点在しており、週末ともなると家族連れでにぎわいます。そんな人気の観光農園に、今年、新たに仲間入りしたのが上川町にある『八王子ブルーベリー畑・あいめ』。土を使わず、ポット(プランター)で養液栽培した甘くて大きなブルーベリーが楽しめます。
左は100 円玉サイズのもの。甘くて食べ応えがある
注目のハイテク栽培
水島照夫さん明子さん夫妻
営んでいるのは、水島照夫さん・明子さん夫妻。先代から農地を受け継いだものの、会社員の照夫さんにとっては、家庭菜園をはるかに超えた規模。自ら管理するには限界があり、しばらくは貸し農園として一般の人に利用してもらっていたそうです。しかし、「せっかく遺してくれたものだから」と、よりよい活用方法を模索していた時に、養液栽培ブルーベリーの観光農園に出合いました。
養液栽培とは、土を使わずポット(プランター)で育てる水耕栽培方法の一つ。土の代わりに養分と水分を保つことができる保水素材を使用し、そこに根を張らせます。養分は、ブルーベリーの生育に最も適した栄養素を配合した溶液を自動的に与えるシステムを活用。結実まで通常3年はかかるところを3年に短縮できるなど、効率的な栽培ができるのが特徴です。近年、西日本を中心に広まっている注目の栽培方法で、八王子市の観光農園で取り入れたのは初めて。照夫さん自ら防草シートや防鳥ネットを張るなど、少しずつ準備を重ね3年目の今年、プレオープンにこぎつけました。
珍しい品種も栽培
赤色の珍しい品種「ピンクレモネード」
養液栽培のメリットは、安定した品質を保てること。500円玉大や100円玉大の大粒の品種、糖度14度を超える甘さの実など、露地栽培では土壌管理が難しい品種も栽培可能です。「全部で40品種・500本を栽培しています。ブルーベリーは品種がたくさんあって、大きさ、甘さ、酸味、柔らかさなどさまざま。奥が深いので、いろいろな品種を食べ比べて、ご自分の好みを見つけていただければ」と明子さん。摘み取ったブルーベリーは100g 550円で購入することもできます。
容器1杯で約100g
足元には防草シートが敷かれ汚れが気になりません
足元は全面防草シートが張られているため靴が汚れることがなく、でこぼこも少ないため高齢者や小さいお子さんにも安心。通路も広く、ベビーカーもOK。家族みんなで楽しめる農園です。
八王子市上川町3387-5
☎080-4139-8585
営業:水、土、日曜(予約制・当日可)
食べ比べ+摘み取り体験(60 分)
大人(中学生以上)1200 円/小学生800 円
幼児以下無料
※2023 年はプレオープンの特別価格。 詳細はHP