生活相模原市

【取材記事】学生が主体となって「みんなでペットボトルや空き缶を並べて廃棄物の見える化」

ごみ減量への意識は昔より高まりつつあるものの、使用済みペットボトルや缶のポイ捨てをいまだに見掛けます。廃棄されたごみを回収して並べ、見える化するという参加型のプロジェクトを学生が企画し、相模原市内で実施されます。(写真:実施例)

7月30日に相模川河川敷階段でイベント

飲み終わったペットボトルや空き缶を集め、整頓してきれいに並べることで、廃棄物の見える化を目指す「セイトンプロジェクト@相模原」が、多摩美術大学大学院生の菅澤ゆづきさんが主体となり、7月30日に相模川河川敷の階段で行われます。

以前から、道端に捨てられているたくさんの空き容器を見て、街の景観が損なわれ、モラル低下につながることも気になっていた菅澤さん。大学院では、環境や社会問題を表現する方法について研究中。昨年も空き容器でアート作品の制作を試みましたが、今回は初めて一般参加者と協力しながら作業する「コミュニティーアート」に挑戦。容器をアートのように作り変えるのではなく、そのままの形で並べることで「自分達が日常生活の中で出したごみだという意識を持てるのでは」と話します。プロジェクト実施に向けては、相模原市内の自治会や企業にも協力を得て、空き容器を回収。目標数はペットボトル、空き缶各8000本。容器の大きさや種類、色別にまとめ、20×40mの広さで階段に並べることを想定しています。

プロジェクト当日は子供から大人まで、誰でも参加可。学生有志等約20人を中心に、アートラボはしもと美術専門員の柳川雅史さんも加わり、地域の連携を深めることも期待されます。並べた容器はその日のうちに片付けますが、作業を通して「住みよい街にしたいと思い、ポイ捨て防止につながったら」と菅澤さん。

「並べた容器を見て感じたことを大切にしてほしい」と菅澤さん

空き容器を並べる作業当日に参加も可

7月30日午前9時〜午後5時に相模原市中央区水郷田名4-11-23、相模川河川敷の高田橋多目的広場にある花壇前階段で同プロジェクトを実施。参加希望者は軍手や帽子、タオル等を用意して会場へ。水をくむ、入れる、分類する、並べるといった作業を分担して行います。当日の成果や写真を後日発表予定。


当日に向けて分別作業も進行中

空き容器は当日も受け付け。350㎖〜2ℓのペットボトルか160〜500㎖の缶で、ラベルやキャップは付けたままでも外してあっても回収。中身を洗い、つぶさない状態で持参を。雨天時は延期予定。詳しくは同プロジェクトのホームページを。

セイトンプロジェクト
ペットボトル・空き缶を整理し並べ替えることで、廃棄物の見える化を目指したアートプロジェクト

ショッパー町田・相模原周辺版 2023年7月28日号掲載

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