普段、子どもに絵本を読み聞かせしている子育て中の人。子どもが小さいころによく絵本を読んでいた人。絵本が好きな人。まちの図書室・まちの保健室おさんぽ(八王子市小比企町)が月に一度開催する「大人の私に読み聞かせ」の会は、そんな大人のために絵本講師が読み聞かせをしてくれる時間です。(写真:「今後は好きな漫画をお勧めし合う読書会も開いてみたい」と話す室長の田沼さん)
アパートの一室を利用した小さな図書室
まちの図書室・まちの保健室おさんぽは、北野街道沿いのアパートの1室を利用した、六畳一間の私設図書室。室長の田沼尚美さんが自身の小学生の子どもの行き渋りを経験し、学校の図書室や保健室のような〝ほっとできる場所〞があったらと、2022年6月に開設しました(まちライブラリーに登録)。「おさんぽ」と名付けたのは、散歩の途中に気軽に立ち寄ってほしいから。子どもも大人も誰でも利用できる「第3の居場所」を目指しています。
漫画など約2000冊!貸し出しも可能
5人の子育てをしながら理学療法士として働く兼業主婦の田沼さん。もともと漫画が好きで集めていたことから、本棚には漫画本を中心に絵本や児童書、小説、介護や子育てに関する本など約2000冊がずらり。その場で読むだけでなく貸し出しも行っています。
「子育て中のお母さんや一人暮らしの高齢者など、いろいろな人の孤独感を解消できる場になればと思っています。本を読んだり話をしたり自由にお過ごしください」
大人を対象にした読み聞かせで幸せ体験
読み聞かせの会は毎月第4水曜に開催
今年5月からスタートした「大人の私に読み聞かせ」の会は、大人を対象にした読み聞かせ。 絵本講師・絵本セラピスト®のたかよさんが『私』のために絵本を読んでくれます。田沼さんが1対1の読み聞かせをしてもらった際、「絵本ってこんなにも心が豊かになるんだ」と感じたこの気持ちを皆にも体験してもらいたいと企画したもの。毎月第4水曜の午前11時〜11時半に開催しています。「たかよさんが毎回テーマを持って選んできてくれる絵本がまた素敵なんです」と田沼さん。
手作りの看板が目印
参加者からは『普段は字面を追って読んでいるので絵に集中できていい』『自分で読んだ時と違う気付きがある』と好評。「私のために絵本を読んでくれるってこんなに幸せ、という体験をぜひ皆さんもしてみてください」。次の開催は9月27日を予定。会費200円。定員3組。申し込み・最新情報はインスタグラム(toshoshitu_osanpo)で。
八王子市小比企町1622-1、磯沼ハイツ1階(中小比企バス停前)
開室時間:月・金曜午後2時半~ 5時半
日・水曜午前10時~午後5時
※初回に登録(登録料500 円)をすると、
子どもは無料で1回5冊まで、大人は100円で1回10冊まで貸し出しが受けられます