スポーツ生活八王子市

【取材記事】競争するから本気で運動『タグ鬼ごっこ』で基礎体力アップ!出張タグ鬼も人気

タグ鬼ごっこ(タグ鬼)とは、腰に巻いたベルトにタグ(ひも)を付けて鬼ごっこをし、そのタグを取り合うことで勝敗を決めるゲーム。タグを取られたプレーヤーはその時点でプレーから外れ、早くまたは多くタグを取ったほうが勝ちというもの。誰もが一度はやったことがある『鬼ごっこ』にゲーム性をプラス。個人戦、団体戦、トーナメント戦など競技要素も加え、みんなで楽しめる運動ゲームです。(写真:ベルトに付けたタグを取る鬼ごっこ)

瞬発力や持久力も養成「START8」が提唱

提唱しているのは、地域健康プロジェクト研究所START8(スタートはちおうじ)。八王子市内で運動や農業などの体験活動を通じて子どもたちの心と身体の健康を促進することを目的に活動している団体です。「今の子どもたちにもっと体を動かしてほしい」と話すのは理事長の大井浩平さん。競輪の選手として活躍していた大井さんは、引退後、理学療法士の資格を取得。普段は、自身のトレーニング経験や専門的な知識を活かして、プロのアスリートを目指す中学生や小学生(高学年)に本格的なトレーニングとケアの指導をしています。その中で、今の子どもたちには、基礎体力をつける機会が少ないことに気が付いたと言います。


話を聞いたSTART8理事長の大井浩平さん

「基礎体力はすべてのスポーツにつながる大切な力。でも、現代の子どもたちは、公園でのボール遊びが禁止されたり、公園で集まってもゲーム端末を囲んでいたり。日頃から体を思いっきり動かして遊ぶ機会が減っています。鬼ごっこは、単純な遊びですが、瞬発力や持久力など基礎体力を養える運動。そこに競技性をプラスすれば、みんなで楽しく、飽きずに、本気で取り組んでもらえると思いました」。

市内選手権を4回 開催学童や放課後遊びにも


『第4回 八王子タグ鬼ごっこ選手権』を7月に開催

参加するメンバーによって柔軟にルールを変え、誰もが楽しめるよう工夫できるのがタグ鬼の良さ。例えば、低学年と高学年が一緒に戦う場合、低学年にはタグ2本を〝持ち分〞にしたり、参加人数が少なければ制限時間を短くしたり。体育館でも運動場でもどこでも実施でき、放課後子ども教室や学童イベントに出向き「出張タグ鬼ごっこ」を開催することも。

個人戦の様子

「2021年に活動を始めてから4回八王子選手権を開催しました。今年7月の大会には約30人が参加し、低学年、高学年とカテゴリーを分けて試合ができました。優勝者には、トロフィーや賞状を用意し、最後にお楽しみ抽選会も実施。チャンピオンだけが参加できる〝タグ鬼王グランプリ〞もあり、とても盛り上がります」と。今後は、学校対抗や地区対抗などチーム対抗試合にも意欲的。「現在、参加チームを募集中です。小学生だけでなく、幼児、中学生、高校生も大歓迎。シニア向けには〝歩きタグ鬼〞もあります。タグ鬼が盛んになって、八王子市民全体の基礎体力がアップするくらい広めたい」と抱負を話してくれました。

一般社団法人 地域健康プロジェクト研究所
START8(スタートはちおうじ)
☎090-8553-1453
八王子のかけっこ教室ならSTART8へ | 運動を好きになってもらうために
ショッパー八王子周辺版 2023年9月8日号掲載
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