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【取材記事】絵本を通して自分の色を見つけて!絵本作家「とどろきちづこ」さん

相模原市の絵本作家が、市立小学校の空き教室を利用した美術館で作品展を開催し、1日だけ一般公開も。「自分の色となる個性を見つけて」とメッセージを込めた絵本の朗読会も実施。芸術の秋、アート作品に触れるきっかけになりそうです。(写真:中央林間自然の森を散策中、作品のアイデアが浮かぶこともあるという、とどろきさん)

桜台美術館で展示と朗読会

幻想的な世界が広がるとどろきさんの作品。「ずっと眺めていたい」というファンも

相模原市在住の、とどろきちづこさんは多摩美術大学出身で、1997〜2002年にNHK「みんなのうた」オープニングのタイトルバックのイラストを担当。イラストの仕事や個展を続ける中で、昨年初めての商業出版となる絵本「まるん はじめての いろの たび」(イマジネイション・プラス)も発売。同作品は、虹の子まるんが花畑や海、山の中といった場所を旅しながら色を集めるストーリー。細部まで描き込まれた絵や優しい色合いが印象的で、「さまざまな経験の中で自分の色となる個性を見つけてほしい」というメッセージが込められています。

17年前、子供が通っていた小学校にとどろきさんの作品を飾っていたところ、桜台小学校内で開いている桜台美術館の実行委員長、竹内祥子さんが見つけたのが縁で、同館で個展を開催するように。2018年の個展会場では、市内の高校で同級生だった声楽家の川島有希枝さんとも再会。昨年の絵本出版を経て、今年も一緒に音楽と朗読のイベントを開く等、活動の幅を広げています。子育てと仕事の両立が大変だったり、コロナ禍でイベントが延期になったりしたこともありますが、「うれしい出会いがあると続けて良かったと思います」。

10月22日午前10時〜午後4時、桜台美術館で「とどろきちづこ展」。絵本原画に加えて約20作品を展示する他、1時から朗読会。絵本のページが大きくスクリーンに映し出される中、川島さんによる歌と朗読、小谷初音さんのピアノ演奏が楽しめます。入場無料、当日会場へ。

感性を育て地域交流もある美術館に


昨年10月に桜台美術館で行われた絵画展の様子

相模原市南区相模台7-7-1、桜台小学校の空き教室を利用した桜台美術館は、相模原市ゆかりの作家を中心とした絵画作品等を展示するスペース。校内で児童向けに展示した後、1日だけ一般公開します。コロナ禍で一般公開を控えていましたが、6月から徐々に再開。今回は朗読会もあるため、「子供達の感性を育て、地域交流の場として今後も続ける足掛かりになれば」と同校の元校長でもある竹内さん。次回公開日は来年1月を予定。問い合わせは竹内さん(☎090-2451-3418)まで。

ショッパー町田・相模原周辺版 2023年10月6日号掲載

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