無料や低料金で食事を提供する子ども食堂はじめ、市民団体等によるさまざまな形の子供支援があります。「もっと地域の人や若い世代に知ってほしい」と、支援団体が一堂に会して情報発信するイベントが相模原市内で初開催されます。(写真:相模原市内で開かれている、ひよここども食堂の様子。サミットでは複数の子ども食堂の試食会や開設相談も)
未来を担う学生達も運営に参加
同市内での地域型無料学習支援の一例。サミットで詳しい情報も
「さがみはら子どもの居場所サミット2023」は、主に相模原市内で開いている子ども食堂をはじめ、子育て、学習、障がい者支援等の約20団体が一堂に会し、11月4日に初めて開催。さまざまな形の子供支援についての情報が得られるイベントです。発起人の佐竹輝子さんは、同市南区相武台団地でひばりカフェを開く傍ら7年前に、ひよここども食堂を開始。第4日曜に大人300円、中学生以下無料の弁当を提供。幅広い世代が集まる交流の場として定着してきましたが、自身やスタッフの高齢化もあり「このまま続けているだけで良いのか」という疑問が湧いてきたそうです。そこで「より多くの人に活動について知ってほしい」と、今回のサミットを企画しました。
「イベントを通して次の世代に引き継いでいけたら」と運営委員長の佐竹さん
開催に向けては、参加団体や支援企業と連携する一方で高校、大学生等約50人による学生部を運営委員会の中に設置。一緒に準備を進め、サミット当日は子供が楽しめるコーナー作り、メインステージの司会進行を学生が務める予定です。学生達は、いずれ子育てや子供に関わる仕事に就く可能性もあり、「経験を通して将来的に携わってくれたら」と佐竹さんは期待を寄せています。
子ども食堂の試食やトークに設立相談も
さがみはら子どもの居場所サミット2023は11月4日午前11時〜午後3時半、ユニコムプラザさがみはらで開催。メインステージのプログラムは第一部が「いま」。子どもの居場所についての基礎知識や、参加団体紹介と代表者によるトーク他。第二部「みらい」では、子どもの居場所づくりの活動をしている人々と学生部代表のパネルディスカッション等。
会場では、参加団体や同市社会福祉協議会、バルーンアーティストのブースが登場する他、普段子ども食堂で提供しているメニューの試食会を実施。子どもの居場所設立の相談コーナーも設けます。「自分にもできそうと思えることを見つけてください」。いずれも参加無料、当日会場へ。問い合わせは同サミット運営委員会の佐竹さん(☎046-404-0540)まで。
ショッパー町田・相模原周辺版 2023年10月27日号掲載