レジャー町田市相模原市

近隣の鎌倉古道を歩いてみよう!古街道研究家に聞く「古道を歩く魅力について」

今年の大河ドラマの題材にもなっていますが、武士が「いざ鎌倉」と駆け抜けた、とされる鎌倉道。町田や相模原で痕跡が見られる場所もあります。相模原市在住の古街道研究家にその一部を案内してもらい、古道を歩く魅力を聞きました。

古街道研究家「宮田太郎」さんに聞く

古街道研究家の宮田太郎さんが案内してくれたのは、JR横浜線の古淵駅から境川周辺。鎌倉古道の案内板や石碑が、いくつも立っています。駅から程近い鎌倉道陸橋へ向かい、境川右岸の鎌倉道を通り、うとう坂、しも坂を下って川の方に。「坂東武者が通る尾根の道から暮らしの場に下り、再び坂を上がる場所です」と宮田さん。 境川橋西交差点付近に
は、南北朝時代の言い伝えが残る大日堂、鹿嶋神社といった歴史スポットも。さらに龍像寺の裏の高台に進むと深い緑と竹林に囲まれた東淵野辺2丁目市民緑地があり、鎌倉道の案内板が見られます。「地域の皆さんによって大切に維持されていてうれしいですね」。
古淵駅から龍像寺裏の石碑を往復して約1時間半。自動車道を横切りながら閑静な住宅街を歩きます。途中で奈良時代の朝廷が造った古代東海道、徳川家康の御霊を日光東照宮へ移す行列が通った御尊櫃御成道(ごそんひつおなりみち)等と交わるつじもあり、さまざまな時代の歴史が交差しているそうです。

東淵野辺の緑地に沿う崖上の鎌倉道

鎌倉街道がある多摩市で育ち、「古道の上が遊び場でした」という宮田さん。人の移動や物資の運搬に利用される〝道〞を通して遠い昔に思いをはせると「先人達への尊敬の念が浮かび、元気がもらえます」。歴史の知識がなくても、自宅の回りに興味を持つことで「思わぬ歴史古道を発見するかもしれませんよ」。

地元の人による鎌倉道の碑に出合うことも

古淵~境川周辺の歴史ウオーキングコース一例
古淵駅➡
鎌倉道陸橋・境川右岸の鎌倉道➡
うとう坂、しも坂➡
大日堂➡
鹿嶋神社➡
かわじま坂の標柱➡
東淵野辺2丁目市民緑地➡
その北側の崖上にある鎌倉道の碑
鎌倉道は境川に沿って南へ、古淵鵜野森公園の方にも続きます。
鎌倉道の標柱も見掛けることができ、「散策を楽しんでみてください」。

6月に多摩市で古街道展

宮田さんは40年前に研究活動を始め、18年前に古道や遺跡に親しむ歴史古街道団を設立。ウオーキングイベントや講演会、保全活動を続けています。
同団は6月3〜5日午前10時〜午後5時、多摩市のパルテノン多摩2階の市民ギャラリーで「多摩丘陵の12古街道展」を開催予定。5日は4時まで。鎌倉街道をはじめ、多摩丘陵にある12本の街道を解説パネルや映像で紹介。入場無料、直接会場へ。今後のイベントは同団のHPを参照。

ようこそ歴史古街道団
歴史古街道団へようこそ。 全国のあらゆる歴史資源“道”を生かした新たな発想で活用することにより、 まちと人が元気になることを目指して、ウォーキングや旅行、講演会・学習会・研究会、有償ガイドの 養成、ほか啓蒙活動、古街道跡の保全・活用のための交渉と提案、 企画、参画、応援 などを行っています。
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