生活町田市

【取材記事】エコな取り組みで防災にも役立つ「新聞紙で紙薪づくり」

警視庁がHP等で紹介していることから、広まりつつある古新聞で作る紙薪(まき)は、安定した火力でキャンプはもちろん防災用品としても重宝するそうです。先週号に引き続き防災に役立つ知恵として、紙薪づくりを紹介。紙薪の製作と販売をしている障がい者生活介護施設で、簡単にできる作り方を聞きました。(写真:紙薪で火をたく様子、燃焼時間40 ~ 60分。使用後の灰は鉄板の汚れ落としにも使えるそう)

通所者のやりがいや収入に


エコペーパーログ作業の様子

町田市南成瀬にある、障がい者生活介護施設のエタラカ活動室は、週1回の弁当製造と販売、フリーペーパーやDM配布の他に、昨年から紙薪づくりを始めました。分業で短時間に商品を仕上げることができるだけでなく、手先や体を自然に使い運動能力も向上する等、通所者には好適な作業。完成した紙薪は古紙をリサイクルして別のものとしてよみがえらせるアップサイクル品となり、エコペーパーログと名付けました。防災用品や、キャンプにも役立てられる他、新たな用途も模索中。


パック詰めにして入り口で販売

通所者が労働をして賃金を得ることを目的とした活動日を設ける同施設では、紙薪づくりが大きな柱の一つに。就労支援の役割も担い「やりがいを得ながら収入の面でも確立していければ」と生活支援員の小松さん。古新聞の寄付やエコペーパーログを販売してくれる店舗等も探しています。

紙薪のつくり方


パウンドケーキ型の完成形で約180gと軽量な紙薪

用意するもの
・古新聞
・水
・汚れても良い洗面器やバケツ
・パウンドケーキ等の四角い型2個

①古新聞を適当な大きさにちぎります。洗面器やバケツの半分以上の位置にふんわりと入る量まで用意したら、新聞紙が全体的に濡れて、少し余るくらい水を入れます。

②水と新聞紙をなじませ、新聞の破片を水の中でさらにちぎり、形がない状態になってきたら全体を一つにしながら集めます。

③どろどろになった新聞を手に取り、おにぎりを握るようにして適当な大きさの塊を作り水を絞ります。

④おにぎり状の塊を型に押し入れます。
☆ポイント:型に入れる前に取り出しやすくするため、ラップやシート状のまな板を型より大きめに敷いておくと便利。

⑤型に敷き詰めたら、もう一つの型の上に同じ方向でかぶせて体重をかけてしっかり水を抜き、型から取り出して屋外等で自然乾燥。2週間ほどを目安に、乾ききったら完成。
☆ポイント:干物ネット等を使うと全方向から乾燥できます。

お問い合わせ
NPO法人あうん エタラカ活動室
町田市南成瀬1-2-1 成瀬駅前ハイツ1階
☎042-785-5441
ショッパー町田・相模原周辺版 2023年9月1日号掲載
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