【取材記事】手で編むチャンキーニットを楽しむ「オカダヤ町田店」

最近テレビや雑誌でもよく紹介されているチャンキーニットは、分厚い糸を手でざっくり編んでバッグ等を作ることができ、他に道具を使わないことから幅広い年齢層に人気です。チャンキーニットを取り扱っている手芸材料専門店が町田にあります。（写真：マンドゥバッグの見本を手に取って、チャンキーニットのふかふか触感を体験）

チャンキーニット

町田市原町田にあるオカダヤ町田店は毛糸や手芸材料を幅広く扱っていますが、利用客の要望もあって昨年11月からチャンキーニットが登場。チャンキーとは英語で「分厚い」「ずんぐりした」というような意味で、名前の通り約3cmもある〝超極太〞の手編み糸です。ポリエステル製ですが、中に綿が入っていて、ふかふかした柔らかい触り心地。毛糸ではないので冬に限らず、季節を問わず使えそうな質感です。チャンキーニットの人気が高まっている理由の一つは、その手軽さ。糸が太いので編み棒やかぎ針を使わず、手で結びながら形作っていきます。

〝超極太〞糸で作るバッグやクッション

色とりどりのチャンキーニットを用意

作れる代表的なアイテムの一つが、韓国でも流行したというマンドゥバッグ。編み始める前に糸端の縫い止め処理をしたら、後は手指で鎖編みを繰り返し、1時間前後で完成するそうです。ちょうど1玉を使い切って制作するので、編んでいる最中に糸が足りなくなる心配もなさそう。途中で間違えても、結び目をほどいて修正できます。

地下１階コーナーには試し編み用の糸も

同店１階店頭と地下１階毛糸売り場にチャンキーニットのコーナーがあり、ピンクや水色、藍色、紫等、約15色の糸を用意。1玉500g、2750円。バッグの他に、1玉で直径約35cmのサークルクッション、約40cm角の座布団が作れるとか。糸2玉を使って作る猫用ベッドのサンプルも展示、2玉分購入した人にはベッドの編み図をプレゼント。また、オカダヤのホームページ内にあるオカダヤチャンネルでは、バッグや座布団の作り方を動画で公開しています。

株式会社オカダヤ

「新宿オカダヤ」は創業90年を超える総合服飾手芸材料店です。 生地・手芸用品・洋裁雑貨・服飾雑貨・毛糸手芸・装飾雑貨を豊富に扱う新宿本店・町田店をはじめ、 手づくり派のための服飾手芸材料店「HOBBY SCRAMBLE」や生活のワンシーンに手づくりをプラスする手芸材料店「mano creare」の他、 ランジェリー専門

www.youtube.com

幅広い世代に人気

チャンキーニットの購入者は、若い手芸初心者から、子供や孫と一緒に作りたいという人までさまざま。通常の編み物で、細かい編み目が見えにくいという年配者にも好評です。ざっくりした質感なので、多少編み目の大きさが違ってしまっても「個性として楽しめますよ」と店長の田辺義紀さん。「手作りや編み物の入り口として親しんでもらえたら」とも。