生活町田市

【取材記事】放置竹林問題への新たな取り組み!大きくなりすぎた規格外のタケノコをメンマに

ご飯や天ぷら等で楽しめるタケノコが旬を迎えています。生え始めはタケノコ狩り等で喜ばれますが、大きくなりすぎると需要もなく、竹林が増える要因に。そんな放置竹林問題に取り組む町田市が竹の食品化へ乗り出しました。(写真:町田市と締結を交わしたLOCAL BAMBOOの江原さん=右)

竹を食べ活用するメンマ作りを考案

宮崎県延岡市のLOCAL BAMBOO株式会社は、東京農業大学出身の江原太郎さんが立ち上げて3年目。同市にある実家の竹林をはじめ、故郷の宮崎県が放置竹林の面積の広さで全国で7位にある現状を知り、竹を食べて活用していくメンマづくりを考案。延岡メンマの製造、販売を通した放置竹林の課題解決に取り組んでいます。


小野路の竹林に顔を出すタケノコ

タケノコとしては規格外の1〜2mに伸びてしまった幼竹を使い、土地にちなんだ調味料で味付けした延岡メンマ。味付けをしていない水煮の状態で、外国産と比べると、うま味が7倍、こくは9.6倍と言うデータもあり、今までラーメンのトッピングとして脇役のイメージが強いメンマを主食として押し上げるべく、アレンジ料理等も提案しています。

同じく放置竹林問題に取り組む町田市が、3月25日に同社と「新しい里山づくり」に関する包括的連携協定を締結。竹林整備を目的として竹灯籠づくり等に取り組む地域団体の小野路竹倶楽部が中心となり、昨年に同社の指導により規格外のタケノコで町田産メンマづくりを実施したことがきっかけとなりました。昨年実験的に作った町田産のメンマは、臭みがなく、歯ごたえがありながらタケノコの風味もしっかり感じられる一品に。幼竹になる時季から、本格的な製造に期待がかかります。


昨年実験的に作った町田産メンマ

メンマづくり体験やタケノコ狩りも予定

小野路竹倶楽部では、4月23日、29日、5月3日、6日の午前と午後にタケノコ狩りを開催。5月13日、14日は、江原さんを招いて「美味しいメンマで放置竹林を減らそう!」というテーマで、幼竹を採取後にメンマづくり体験も行います。(詳細は同倶楽部ホームページから)メンマは市販のタケノコで手軽に作れるそうで「醤油やラー油等好きな調味料で味付けして試してみては」と江原さん。

小野路竹倶楽部(ホームページ)
都心から一番近い里山で、小野路竹倶楽部をはじめました。竹灯籠づくり体験をはじめ、竹をテーマにイベントを企画しています!

ショッパー町田・相模原周辺版 2023年4月14日号掲載

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