【取材記事】多摩の企業間交流の新拠点！八王子でつながり未来を共創「オープンイノベーションフィールド多摩・八王子館」

2023年10月に新しく開館したオープンイノベーションフィールド多摩八王子館（明神町）。かつて八王子労政会館だった建物をリニューアル。多摩地区の中小企業を対象に、新たな価値創出を支援する拠点として生まれ変わりました。

コワーキングスペースも

イノベーションとは、これまでになかった技術や革新的なアイデアを用いて新たな価値を生み出し、社会に大きな変化をもたらす取り組みのこと。このイノベーションを、自社の力だけでなく、他社や大学、自治体など異業種や異産業が組み合わさることで生み出そうというのが「オープンイノベーション」という考え方です。それぞれが持つ技術やアイデア、サービス、ノウハウ、データなどが組み合わさることで、新しいビジネスモデルや製品・サービスの開発につなげ、地域活性化や国際競争力の強化を目指し、今、行政も力を入れている施策です。

そこで、多摩地域を中心とするものづくり中小企業のイノベーションを支援する拠点として誕生したのが「オープンイノベーションフィールド多摩（ＯｉＦ）」です。旧労政会館の建物を活用し、昨年10月、国分寺館（国分寺市南町）と八王子館が同時開館しました。運営しているのは、蔦屋書店などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ。東京都中小企業振興公社より委託を受けて運営しています。

１００人規模の会議室やコワーキングも

八王子館では、１１４人収容できるセミナールームや講演会向きのホール、商談に利用できる落ち着いたカンファレンスルームのほか、打ち合わせやオンライン会議にも対応できるコワーキングスペースがあるのが特長。さらに、国分寺館の「ものづくり相談室」（無料）がオンラインで利用でき、新規事業の可能性やＩＴ・ＤＸ化など専門家のアドバイスサポートを受けることができます。

商談におすすめの「カンファレンス
ルーム」（貸し出しは企業会員のみ）

一般会員も利用できるコワーキン
グスペース（30 分165 円）

ビジネスに役立つセミナーを開催。
開催後には交流会も

施設やサポートを利用するには会員登録が必要。原則、企業に属している人が対象ですが、一般登録も可能。コワーキングスペースや一部の会議室を利用できます。八王子館の運営責任者・高橋信行さんは、「ＯｉＦは、多摩がつながり、未来を共創する場所です。セミナーイベントや貸会議室、コワーキングスペースの提供を通じて、幅広い分野の中小企業が新しい事業を展開したり、企業同士の連携を深めたりする環境を整えています。専門家による最新情報が満載のイベントも開催しています。八王子館の敷地内には無料駐車場もありますので多摩地域全域からぜひご利用ください」と。なお、イベントの詳細や国分寺館については、公式サイトを。